当サイトについて

昔は「贅沢病」とも呼ばれていた痛風ですが、最近では中年だけでなく若い人でも痛風が発症しやすくなっているようです。

しかし、痛風に関してはどういった病気なの?と思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、当サイトでは、風にふかれただけでも痛いといわれている痛風の具体的な症状や原因、対処法などについて解説していきたいと思います。

激痛をともなう痛風

私たちの体の中の細胞は、常に古いものから新しいものへと生まれ変わる新陳代謝を繰り返しています。

この代謝の際に発生するのが「尿酸」という物質であり、血液中にこの尿酸が増えすぎてしまっている状態を「高尿酸血症」と呼び、これが痛風を引き起こす原因となっています。

高尿酸血症になると、血液に溶け込めなくなった尿酸が次第に結晶化して、体の様々な部位に蓄積していきます。この尿酸の血症が関節部分などにたまり、炎症を引き起こすことで「激しい痛み=痛風発作」が引き起こされるのです。

痛風発作があらわれると特に足の親指の付け根といった間接部分が腫れあがり、歩けなくなるほどの激痛が1週間ほど続きます。

しかし、突然あらわれた急性発作の痛みも1週間もすれば嘘のようにひいていくため、多くの人は「痛風が治った」と勘違いしてしまいます。

しかしこれはあくまで痛みが引いただけで、痛風の原因となっている高尿酸血症そのものが改善されたわけではありません。

そのため痛風発作がおさまったあとも病院に行かずに放置しておくと、当然高尿酸血症の状態がさらに悪化していき、人によっては1~2か月後、もしくは10年後に再び突然痛風の発作に襲われてしまいます。

このように急性発作を放っておき、体の様々な部分に尿酸が沈着して痛風発作が何度も引き起こされる状態を「慢性痛風」といいます。

痛風が原因で起こる3つの症状

「痛風の症状といえば親指や関節の激痛」というイメージが強くありますが、実は痛風が原因で他にも様々な症状があらわれることがあります。

▼痛風結節
先ほども説明したように痛風発作が発生しても治療をせずに放っておくと、体のいたるところに尿酸の結晶が溜まっていくことになります。尿酸の結晶は、最初は間接部分に溜まっていきますが当然その量にも限界があるため、少しずつ関節の周囲や軟骨、皮下の組織などにも溜まっていきこぶのようなものができていきます。

これを「痛風結節」と呼び、最初の痛風発作から2~10年ほどで痛風結節が現れてきます。

特に痛風結節は外耳の耳介、手の甲、指の関節、かかと、足の親指の外側といった血流の少ない部分にできやすく、触れても痛みはないのですがとても硬くなっています。

また痛風結節の中には尿酸の結晶が詰まっているため、痛風結節が大きくなると皮膚に白い色が透けて見えたり、皮膚が破れて中からおから状のものが出てくることもあります。

痛風結節はただコブができるだけの症状ではなく、中に含まれている尿酸炎によって付近の骨が侵食されてしまうこともあります。当然骨や関節が侵食されていくと、間接の変形や脱臼といった障害があらわれてきます。

▼腎障害
尿酸は体のいろいろな部分に溜まっていきますが、内臓の中では特に腎臓に溜まりやすくなっています。なぜなら、尿酸は腎臓から尿と一緒に排出される物質だからです。

痛風になり血液中の尿酸が増えると、腎臓は増えた分の尿酸を体の外に排出するために普段より多く働くようになりますが、これが腎臓への大きな負担になってしまいます。

また、腎臓に溜まった尿酸は結晶化していくため、これらが原因となって腎臓の働きに影響が出る「腎障害」が発生するのです。このように痛風によって腎臓に障害があらわれることを「痛風腎」といいます。

腎障害は症状があらわれづらく早期発見が難しい症状であり、その一方で放置しておくと腎機能が著しく低下し、腎不全を引き起こすこともあります。

痛風腎は痛風にかかった人の約30%が発症しており、また痛風の症状があらわれていなくても尿酸値が高い場合には、腎臓に障害があらわれていることもあります。

▼結石
尿酸は腎臓で作られた尿と一緒に排泄されますが、その際に腎杯、腎盂、尿管、膀胱、尿道を通過します。これらの尿路にできる結石を「尿路結石」といいます。

結石は約50%が尿酸からできており、他にはリン酸やシュウ酸、カルシウム塩などによって形成されています。

尿酸はアルカリには溶けやすく、酸性には溶けづらいという特徴があります。痛風の人は尿が酸性に傾いている傾向にあり、そのうえ尿中の尿酸の量も多いことから、一般的な人に比べて尿路結石ができやすいといわれています。

実際に高尿酸血症に陥ってる痛風患者のおよそ10~30%の人に尿路結石が確認されています。

結石が腎臓にある時点では鈍い痛みを感じる程度ですんでいるのですが、尿と一緒に結晶が尿路へと流れ出し、尿路のどこかで詰まると「疝痛発作」と呼ばれる身動きも取れないほどの激痛に襲われます。

特に痛みがあらわれやすいのが腰やわき腹、腹部といった場所であり、結石が尿と一緒に尿路を下っていけばいくほど、痛みも下へと移動していきます。また、結石によって尿路が傷つけられて血尿が出たりすることもあります。

このように痛風をそのままにしておくと激痛を伴う痛風発作に襲われるだけでなく、腎障害などの重大な症状の発症につながってしまうのです。

痛風のメカニズム

痛風が起こるのは血液中に増えた尿酸が原因だということは何度かお話ししましたが、もう少しそのメカニズムを詳しく説明しましょう。

血液中に尿酸が増えて体の様々な部分に結晶として蓄積されていくと、体の中では「白血球」が反応して尿酸血症を退治しようとする「免疫反応」が起こります。

このように白血球が体内の異物を食べて排除する働きを貪食といい、白血球は取り込んだ尿酸塩を消化酵素を使って溶かそうとします。

しかし、尿酸は体内でこれ以上他の物質に分解することのできない「最終代謝産物」であるため、残念ながら白血球は尿酸塩を処理しきれません。

すると退治する側だったはずの白血球が尿酸炎によって破壊されてしまい、白血球から炎症を引き起こす起炎物質が放出されてしまいます。
これが痛風発作特有の激しい痛みを引き起こす原因となります。

またこのように炎症が引き起こされた場所では、白血球によって大量の乳酸が生み出され関節液が酸性化して、さらに尿酸が溶けづらい環境へと変化してしまいます。

尿酸が溶けづらくなれば他の白血球も尿酸を退治しようとするため、さらに炎症が引き起こされて激しい痛みが長引いてしまうのです。

痛風の原因は、血液中の尿酸の増加にあり、痛風を発症すれば激しい痛みに襲われるだけでなく、腎障害や尿路結石といった他の症状も引き起こされる可能性も出てくるため、尿酸値が高い場合には早めに痛風対策を実践したほうが良いでしょう。

痛風ってどんな病気?
痛風と年齢・性別
病院で行う痛風検査と治療
痛風の原因になる習慣
痛風の合併症について
痛風の発作が起きているときは
食事で痛風予防
その他の痛風予防対策
痛風と間違いやすい病気